自然出産 その3 三男・響渡(ひびと)誕生

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    2014年7月25日 午前2時36分
    光海と奏流に見守られながら、三男・響渡(ひびと)が誕生しました。


    予定日を過ぎても、なかなか生まれる兆しはなく。。
    頼まれ仕事のために、光海は泊まりがけで遠出。2、3日で帰って来るから大丈夫だと思っていた。
    ところが、出かけた次の日の夜、おしるしが来て、陣痛らしき痛みが始まった。
    子供たちに「これからママは赤ちゃん産む準備するから、今は寝ててね」と言い聞かせ寝かしつけた。
    陣痛が定期的にやってき始めた。
    「一人で産んでみようかな。。」
    なんて考えも浮かんだが、やはりコレは家族行事。
    父親である光海が受け取ってくれてこそ、プライベート出産の意味があるのだ。
    電話をかけ、陣痛が来たことを告げた。

    産むための準備をして、スクワットの態勢を取る。重力の力でお産がスムーズに進むからだ。
    そして、痛みに向き合った。
    痛みではあるが、辛さと同時にワクワクするような気持ちになる。
    新しい命がもうすぐ生まれてくるのだ。
    三度めともなると勝手がわかり、出産を楽しむ余裕が出てくる。

    痛みが増し、痛みの間隔も狭くなってきた。
    気を紛らわそうと、ヒンドゥーの女神のマントラを唱えてみた。
    女神のパワーが力を貸してくれた気がした。更に痛みに向き合う。
    痛みを受け入れ、産む覚悟を決めるのが大切だと、二度の出産で学んだのだ。
    とは言え、痛いのなんの。。
    何度経験しても、痛いものは痛い。
    あまりの痛さに横になり、そのまま起き上がれなくなってしまった。

    そして、しばらくして光海が帰宅した。
    安心と新たなやる気で、何とか起き上がり
    四つん這いの態勢になった。
    しかし、痛みは凄まじく思わず叫んでしまう。
    騒々しさで奏流が目を覚ました。
    私のただならぬ様子に驚きながらも、抱っこをせがむ。
    「ママはこれから赤ちゃん産むから、いい子にしててね」となだめ、奏流の手を握ると、少し気分が落ち着いた。

    光海に子宮口を見てもらうと、まだ開いていないようだ。
    「しばらくかかりそうだな 、風呂の準備するか?」
    お風呂は、陣痛を和らげたり、お産の進行を助けてくれるのだ。
    お風呂の準備を頼み、奏流に見守られながら、痛みと向き合う。
    しばらくすると、いきみたくなってきた。
    子宮口はまだ開いていないようだから、何とか我慢するが、やはりいきんでしまう。
    すると、破水。羊水がいきおいよく流れ出てきた。
    いきみたい衝動がやってくる。。何とか逃がすが、やっぱりいきんでしまう。
    「もう無理だ〜いきんじゃえ〜」
    思わず、おもいっきりいきんでしまった。
    あれ、下りてきた気がする。。
    触ってみたら、頭が出る寸前のところまで来てるじゃないか!?
    「早く来て〜頭出てきた〜」
    風呂の準備をしていた光海を呼び出す。

    そして、光海が待ち構えた手に、新しい命が誕生した。
    大きな産声が響き渡った。

    小さな体を抱き、おっぱいを吸わせる。
    なかなか上手に吸えないが、すぐにコツをつかんで力強く吸い付いてくる。
    こうして、初乳を与えると同時に、子宮収縮を促して胎盤の排出を助けるのだ。
    胎盤が出てきたので、しばらくしてヘソの緒を切る。
    ヘソの緒は、干して乾かして、いつか子供が大病をした時に飲ませるといいらしい。

    大仕事を無事に終えて、赤ちゃんと眠りについた。。
    のも束の間、海月が目を覚ました。
    海月と赤ちゃんの対面。
    赤ちゃんの存在に少し戸惑っている様子だ。
    「海月の弟だよ、よろしくね」
    少しずつ赤ちゃんの存在を受け入れ、優しく頭を撫でてくれた。
    海月もお兄ちゃんになったのだ。

    家族で新しい命を迎え入れる事が出来て、本当によかったです。


    自然出産 その2自然出産を選ぶまで (2)

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      そこから自然出産を選択するまでは早かった。
      他の病院にしたり、助産婦さんを頼む選択もあったのだろうが、光海に取り上げてもらう選択しか思いつかなかった。それが、何よりも私にとって自然な選択だったからだと思う。

      そして、光海に取り上げてくれるように頼んだ。
      産むのは女の私だが、それはどの出産でも同じ。しかし、妊婦以外に出産に関わるのは、ほとんど知識のない自分だけとはいきなりの大役である。
      承諾してくれて、今でも感謝している。

      自然出産経験者に話を聞いたり、本を読んだりして、出産に備えた。
      この頃は都会のアパートに暮らしていたので、隣と下の階の人に「大きなうめき声や叫び声でご迷惑おかけするかもしれませんが、自宅出産によるもので心配はいりません」と手紙を書いた。
      部屋を念入りに掃除し、必要な道具を揃え、陣痛がくるのを待った。


      ちなみに、
      私の場合、切迫流産・早産の診断を受けても、自己判断で薬を飲むのを止めたり運動をして大丈夫でしたが、危険も伴うのは事実です。
      もし同じような選択をする場合は、きちんと自分のカラダと向き合って無理のないように判断してください。
      入院して処置を受けた事は必要な事だったとは思っていて、医学の力にしかなし得ない事もある事は認めています。
      ただ、医者はリスクを少しでも含む事を拒みます。医者にとっては、数多くいる妊婦の中の一人でしかないので、その妊婦がずっと入院してようが、帝王切開になろうが、何か問題が起きないようにする事を優先します。妊婦と赤ちゃんそれぞれには、一生に一度の大切な期間で大切な瞬間である事など、二の次なのです。
      (そうではない医者もいるとは思いますが。。いてくれたら良いのですが。。)



      自然出産 その2自然出産を選ぶまで(1)

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        私たちが一人めから自然出産を選び奏流が無事に産声をあげるまでの経緯は、今思えばとてもドラマチックであり、自然な流れだった。

        光海との出会いから約一ヶ月後に、奏流はお腹に宿った。
        そして、出産に向けて色々と調べていた最中…
        妊娠三ヶ月の時に出血し“絨毛膜下血腫”と診断されて、即入院となった。
        元気なのだけれど、トイレ以外は立ち上がる事は許されない。基本的、寝ていなければならない。一日二回点滴を射たれ、張り止めの薬を処方された。
        もちろん、食事は病院食。あまり制限はないので、それなりのものは出たが、野菜もだいたい冷凍もの。あまり生命力のない食事ばかりだった。
        赤ちゃんが成長する上で大事な食事なのにと不安になり、光海に玄米菜食を作って届けてもらい、それを代わりに食べる事もあった。
        入院から一ヶ月。
        血腫は大分小さくなり、点滴をしなくてもいい事になったが、まだお腹の張りがあるので、いわゆる“切迫流産”という診断をされて、安静のために入院は継続するように医者に言われた。
        けれど、点滴をせずに安静にしているだけなら家でも出来るのではないか、家で食事療法をした方がいいのではないか、と思い、医者の反対を押しきり退院をする事にした。

        家事は光海と近くに住んでいた義母に頼り、家で安静にして過ごした。
        出来るだけ玄米菜食と生命力のある食事を心がけた。
        念のため、張り止めの薬は飲み続けた。
        お腹は、あまり張らなくなってきた。

        それでも、検診を兼ねて病院に行くと、その時のお腹の張りに関係なく、切迫流産との診断、張り止め薬の処方をされた。
        そんな機械的な医者の対応に疑問を持ち始め、薬を飲むのを徐々に減らし、最終的に飲むのを自己判断でやめた。
        検診を拒否されても困るので飲んでいる事にして、処方はされても薬を受け取らない事にしてやり過ごした。

        お腹も大分目立ち始めた頃、少しずつ体を動かし始めた。このままでは体力がないまま出産を迎えることになりそうだったからだ。
        それに加えて、ずっと逆子が治らなかったので、歩くのが逆子に効果的だと聞き、体と相談しながら歩く距離を増やしていった。
        薬も飲まず一日30分以上歩いても、特に気になる程、お腹が張ることはなかった。
        医者は自宅安静で薬を飲み続けていると思い、切迫早産との診断と張り止めの処方は変わる事はなかった。
        ただ、お腹の子は逆子のままだった。
        そこで、臨月2週間前頃から鍼灸院の逆子治療に通った。
        それでも、すぐには効果が現れず、臨月1週間前に帝王切開の予定が組まれてしまった。臨月に入ると、即手術というのが当たり前なのだ。予定日より2週間も早い無理矢理な出産に心は揺れた。
        逆子なら帝王切開でも仕方ない。。そう思いつつも、まだ3000グラムに満たないのでもう少しお腹で育って欲しいのと、逆子が治るかもしれないと信じたかった。
        手術予定日前日、1週間だけ予定延期したいと申し出る事にした。
        医者は、陣痛が来てしまうことの危険性と「この時期から逆子が治ることは“ぜったいに”ありません」と強く主張し、延期に反対した。それでも、どうしてもとこちらも主張し、何とか迷惑そうにされながら延期を承諾してもらった。

        そして、手術予定日前日の検診。
        エコーには頭を下にした赤ちゃんが映っていた。
        医者も“ぜったいに”ないと主張した手前、バツが悪そうだ。
        こうして、無事に帝王切開を回避する事に成功したと同時に「こんな医者に赤ちゃんを取り上げられるのは、絶対に嫌だ」と強く思ったのだった。


        つづく。。

        自然出産 その1満月の夜に

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          もうすぐやってくる出産に向けて。。
          嫁・理空の日記です。

          予定日まで、あと一ヶ月あまり。。
          今日は何だかお腹がよく張る。
          今夜は光海の友達が来ているが、夕飯の支度を甘えて横になり、みんな寝静まった夜中に起き出した。
          爆音でFela Kutiが流れる中、光海が一人薪ストーブに薪をくべている。
          私に気がつくと、光海は「今日、満月?」と聞いてきた。
          だけど、満月がいつなのか知らない事に気がつく。出産が近いというのに、前は当たり前のように気にしていたのに、最近は日常に追われてしまっていたのかもしれない。

          調べると、やはり今夜は満月。
          お腹が張り気味なのは、満月だからのようだ。
          外を見たが、月は出ていない。雨雲に隠されている。
          「山肌が明るいし、今日は妙に電話が鳴るし、人も集まるし…やっぱり満月か」光海はうなずいた。
          この人は、そんなことに敏感に生きている。

          そういえば、奏流の妊娠に先に気がついたのも光海だった。
          そして、奏流も海月も自宅で取り上げてくれた。


          今回の出産はどうなることやら。
          3人め自然出産に向けて、色々と書き残そうと思っています。


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